この記事では、Minecraft Forge の Mdk, Src をダウンロードしてインストールするよ!

Minecraft の Modding の全体像については、こちらのページ をご覧ください。

事前に こちらの記事 を参考に Pleiades (Pleiades All in One) と JDK を準備しておいてください。特に JDK は必須です。

準備するものリスト

  • Pleiades (Pleiades All in One) [インストール済み]
  • JDK [インストール済み]
  • Minecraft Forge (Mdk, Src)

上記のリストは、Minecraft の Modding に必要なものです。
マークされている項目は、今回、準備するものだよ!

Mdk は、Minecraft 1.7.10 以降のバージョンで Forge を使った Modding をするのに必要になる。
厳密に言うと Minecraft 1.7.10 は、Mdk ではなく、Src として公開されているけど、手順は Mdk とほぼ同じです。Minecraft 1.8.x から Mdk という名前になったようです。

Minecraft 1.7.2 以前のバージョンの Modding には、この記事で紹介している手順とは、別の手順が必要になります。
別の記事で紹介するかもしれない。しないかもしれない。

Mdk をダウンロードする

Mdk は、Minecraft Forge の配布サイト からダウンロードできる。

この記事では、Minecraft Version 1.12.2 の Download Recommended (安定版) をダウンロードする。
“Download Recommended” 内の右上にある “Mdk” をクリックするとダウンロードが始まる。

ダウンロードした zip ファイルを展開し、Pleiades All in One(以下、Pleiades)を保管したフォルダの中に“workspace”というフォルダがあるので、そのフォルダの中に移動する。
下記のパスに保管したとして説明する。

C:pleiades\workspace\forge-1.12.2-14.23.5.2768-mdk

Mdk を展開したパスへ移動する

次は、コマンドプロンプト (または、Windows PowerShell) 上で作業する。コンソールに慣れていない人は、ちょっと大変かもしれない。

コマンドプロンプトを起動するには、

Cortana “cmd” → コマンドプロンプト

Windows PowerShell を起動するには、

タスクバーの Windows アイコン (右クリック) → Windows PowerShell

でそれぞれ起動できる。

起動後、下記のコマンドを入力する。
コマンドは、コマンドプロンプト、Windows PowerShell 共通です。

cd C:pleiade\sworkspace\forge-1.12.2-14.23.5.2768-mdk

入力後、キーボードの Enter を押すと、コマンドが実行される。

cd の後の C:pleiades\workspace\forge-1.12.2-14.23.5.2768-mdk の部分は、先ほどダウンロードした Mdk の Zip ファイルの展開先のパスです。別のパスに展開した場合は、読み替えて入力する。

パスにスペースが含まれている場合は、パスを

cd "C:pleiades\workspace\forge-1.12.2-14.23.5.2768-mdk"

のように " (半角のダブルクォーテーション)で囲む。

別のドライブのパスの場合は

cd /d D:pleiades\workspace\forge-1.12.2-14.23.5.2768-mdk

のように /d オプションを使う。

正常に実行されるとカレントディレクトリが展開先のパスへ移動する。カーソルの左側が、下記のとおり出力されていれば、成功している。

C:pleiades\workspace\forge-1.12.2-14.23.5.2768-mdk>

失敗する場合は、入力したコマンドとパスが正しいか確認する。

コマンドを実行する

次に下記のコマンドを実行する。

!注意! コマンドは、Mdk のバージョンによって異なるので、Mdk に同梱されている README.txt を確認してね。もしくは、この記事にもバージョン毎のコマンドを記載したのでそちらをみてください。

gradlew setupDecompWorkspace

Forge のソースや必要なライブラリのダウンロード、Minecraft のデコンパイル、Eclipse 用のプロジェクト作成等の Modding の開発環境の構築に必要な処理が行われる。私の環境では、完了までに 9 分弱掛かった。気長に待つべし。

コマンドプロンプトに BUILD SUCCESSFUL と出力されれば、処理は無事に完了ですが、まだ作業が残っているので、コマンドプロンプトは閉じないでください。
続けて下記のコマンドを実行する。

gradlew eclipse

こちらも同様に BUILD SUCCESSFUL と出力されれば、完了です。
コマンドプロンプトでの作業は以上になります。

ちなみに Minecraft Forge のソースやアセット、必要なライブラリは、C:Users[ユーザー名].gradleへダウンロードされる。

もし、ダウンロードがはじまらない、コマンドの実行に失敗する場合は、前の記事 で説明した環境変数の設定を失敗している、または、設定している JDK のバージョンを間違えている可能性があるから。変数名 JAVA_HOME と変数値を確認してみてね。

Minecraft のバージョン毎のコマンド一覧表

Version セットアップ プロジェクト作成(Eclipse)
1.14.4 gradlew genEclipseRuns gradlew eclipse
1.13.2 gradlew genEclipseRuns gradlew eclipse
1.12.2 gradlew setupDecompWorkspace gradlew eclipse
1.11.2 gradlew setupDecompWorkspace gradlew eclipse
1.10.2 gradlew setupDecompWorkspace gradlew eclipse
1.9.4 gradlew setupDecompWorkspace gradlew eclipse
1.8.9 gradlew setupDecompWorkspace gradlew eclipse
1.7.10 gradlew setupDevWorkspace gradlew eclipse

おまけ 1: gradlew のキャッシュを消す

なんからのエラーが起きて、もう一度コマンドを実行する前に下記のコマンドを実行してみると良い可能性あり。

gradlew --refresh-dependencies
gradlew clean

おまけ 2: IntelliJ 用のプロジェクトを作る

IntelliJ 用のプロジェクトを作る場合は、gradlew genIntellijRuns とコマンドを実行する。

次にやること

は、今回 Mdk で作った Eclipse 用のプロジェクトを Eclipse にインポートします。